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落柿舎 



落柿舎の名の由来:

 江戸時代にある商人が落柿舎の柿を買う約束をしたところ、大風のため一夜にして柿の実が全部落ちてしまった故事による。

 落柿舎は、江戸時代の俳人で芭蕉十哲の一人である向井去来の隠棲場所。

 去来は有名な儒医・天文家である向井元升の次男として生まれ、福岡の黒田家に仕えたが辞任し、その後芭蕉に指示し俳諧の道に進んだ。




 庭に芭蕉や去来の句碑がある。

去来: 柿主や こずゑはちかき 
あらし山
芭蕉: 五月雨や 色紙へぎたる 
壁の跡


 去来はここを俳諧道場として「落柿舎制札」を定めて運営、農夫・町民も自由に出入りしていた。去来没後、俳人井上重厚が落柿舎を訪れたが場所が不明で、去来の俳句である「柿主や こずゑはちかき あらし山」の句にちなみ、1770年、現在の地に再興。

「落柿舎制札」
1. 我が家の俳諧に遊ぶべし。世の理屈を謂ふべからず。
1. 雑魚寝には心得あるべし。大鼾をかくべからず。
1. 朝夕かたく精進を思ふべし。魚鳥を忌むにはあたらず。
1. 速に灰吹きを棄つべし。煙草を嫌ふにはあらず。
1. 隣の据膳をまつべし。火の用心にはあらず。

右條々

俳諧奉行 向井 去来
(主に落柿舎パンフによる。)





「落柿舎制札」








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